北側の苔対策について

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「やもりびと」として活動しています

家を建てて数年や数十年が経つと

外壁や屋根の北側に「苔（こけ）」が

目立ってくることがあります

最初はうっすら緑色の筋のように見える程度ですが

放置するとじわじわ広がり

やがて建物全体の印象を暗くしてしまいます

見た目の問題だけでなく

苔は外壁材や屋根材に水分を長くとどめ

凍結や劣化を早める原因にもなります

さらにブロック塀やアプローチに生えれば

雨の日に滑りやすくなり思わぬ事故につながる危険もあります

つまり北側の苔は単なる景観の問題ではなく

家の寿命や安全性に関わる課題といえるのです

苔が生えやすい最大の理由は「環境条件」にあり

特に北側は日当たりが悪く

湿気がこもりやすい立地条件が重なります

ここに雨水や雪解け水が加わることで

苔にとっては理想的な生育環境ができあがるのです

ではどうすれば苔を防ぎつつ

清潔で長持ちする住まいを保てるのでしょうか

答えはシンプルで

**「日射」「通風」「水分コントロール」**の3点を意識することです

まず「日射」ですが苔は暗く湿った場所を好み

光が当たると弱っていきます

北側はどうしても直射日光が入りにくいため

できるだけ光を取り入れる工夫が必要です

庭木の枝が建物にかかっていれば剪定したり

隣接する塀や物置で影ができているなら

配置を見直すことも効果的です

次に「通風」は苔が元気に育つのは湿気が抜けず

空気がよどんでいる場所です

北側は建物の陰になるため風通しが悪くなりがちで

そのことが苔を後押しします

対策としては風を遮る室外機や

物置をできるだけ置かないこと

フェンスや仕切りを

通風性の高い素材に変えることが挙げられます

さらに外壁リフォームや屋根工事を行う際には

通気層を確実に確保することが欠かせません

風が通れば自然に乾燥が進み

苔が定着しにくくなります

最後に「水分コントロール」です

苔は乾燥に弱く水分を好む植物です

特に朝露であったり雨水や雪解け水が

長時間残る場所は一気に繁殖が進みます

そのため建物の設計や施工段階での

水の流れを意識することが重要です

屋根や外壁の勾配をしっかり確保し

水が滞留しないようにしたり

雨樋や排水ドレンを定期的に清掃し詰まりを防ぐ

さらに外壁やアプローチには撥水材を塗布して

水を留めない工夫をする

こうした積み重ねが苔を遠ざけます

特に北海道のような雪国では

春の雪解け水が乾きにくい北側に集中しやすいため

こうした視点は欠かせません

もしすでに苔が生えてしまっている場合は

物理的な除去が基本となり

柔らかいブラシでこすったり

高圧洗浄機で洗い流したりします

ただこの際は建材を傷めないように注意が必要です

北側の苔はデザインや立地の都合で

完全に防ぐことは難しい場合もあるものの

ちょっとした工夫と定期的なメンテナンスで

苔の発生は大幅に抑えられます

北側の苔も含めて一緒に点検しておくことも

おすすめいたします

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