屋根の水の流れを変えることの危険性

Tweet

Pocket

雨の音が気になるとか

雨の跳ね返りで外壁が汚れる

または玄関先だけは

雨垂れが落ちてほしくないなど

屋根から落ちてくる雨水の流れを

意図的に変えることについてですが

屋根の水の流れは

軒先に行くほど水の流れが多くなります

わずかな傾斜であっても

重力が働いていることから

必ず傾いている方向へと

流れていきます

これを利用して意図的に

雨水を一方向へ流すという

屋根の貼り方があり

こうすることで傾斜屋根でありながら

左右どちらかへとか

意図する部分へと雨水を

落とすことが可能になります

これには注意が必要で

雨が降るたび

または雪どけ水によって

いつも負担がかかっていると

施工の仕方によっては

雨漏りが起きます

あえて一極集中させたことで

起きた弊害ともいえますが

水の流れを変えること自体は

悪いことではありませんし

このことで暮らしが便利に

なるのであれば全く問題はありません

ただし屋根側での仕上げは

コーキング材に頼るような

屋根材や仕上げにしてしまうと

雨漏りは必ず起きることになります

なぜなら材料自体が持つ耐久性は

必ず劣化しますので

一定期間の間は効果がありますが

ここには十分配慮する必要があります

流れてくる水を堰き止めたり

方向を変えることには

必ずリスクが伴います

それを理解した上で

対策することが大切です

よく雨漏りである事例として

隙間が空いている部分を

雨が入ると思いこの「隙間を塞いだ」

ということがあります

水が排出されるように

あえて隙間が設けられている部分を

塞ぐことによって

さらに悪化することもあります

このような場合では最終的に

根本的な解決をするためには

屋根の葺き替えになることが

圧倒的に多くなります

さらに自然に逆らうためには

素材の耐久性＋施工の工夫が必要になります

雨水が入り込むかもしれない

この前提や想定があれば

対策も変わってきますし

使うものも変わります

そのため根本的な修理には

時間とコストがかかることがほとんどですが

しかし長期的に見れば

これが最も最適な選択肢となります

屋根の問題において

特に水の流れに関する問題は

見た目以上に複雑で専門的となることから

DIYレベルで対処できる

範囲を超えていることがほとんどです

一時的な対処ではなく

今後を見据えた適切な

解決策をご提案させていただきます

屋根は家の要ですから

その屋根を正しく守ることが

家全体を守ることにつながりますので

お気軽にご相談ください

Tweet

Pocket