二重屋根をおすすめしない理由

 

 

私たちが雨漏り修理を行う際

必ず行うことのひとつに

 

 

屋根材をしっかり剥がして

内部の状態を確認するという

プロセスがあります

 

 

屋根の上に防水シートや

補修を施すだけの応急処置では

 

 

根本的な問題を

解決することはできません

 

 

特に雨漏りによって

弱くなっている屋根材や

 

 

下地の腐食が予測される場合に

新しい屋根材を重ね貼りしてしまうと

 

 

応急処置の延長にしかならず

再発のリスクが高まります

 

 

そのため私たちは

古い屋根材をしっかり剥がし

 

 

内部の状態を確認することを

徹底しています

 

 

実際に屋根を剥がしてみると

下にもうひとつ古い屋根材が

 

 

残っている場合があり

この状態は特に古い家や

 

 

過去に屋根を修理している建物で

見られることが多いのですが

 

 

当時の工事では古い屋根材を

剥がすことなく

 

 

上に新しい屋根を重ねて貼ることで

二重構造の屋根になっています

 

 

こうした状況は

お客様が知らない場合や

 

 

前回の工事から

長い時間が経っているために

忘れていることがほとんどです

 

 

大抵の場合は私たちも気づくのですが

中にはわかりずらいものがあり

 

 

この場合では私たちが

実際に工事を開始するまで

 

 

もうひとつの古い屋根材があることに

気づかないことがあります

 

 

屋根の下に隠された二重構造は

外からは見えないため

 

 

お客様自身では判断がつきません

二重構造と聞けば丈夫そうに

 

 

感じますが実はそうではありません

屋根材が二重になっていることで

いくつかの問題が発生します

 

 

まず一つ目は重量の問題です

屋根材が一層余分に

 

 

積み重なっていることで

屋根全体の重量が数百キロ増え

建物の構造に負担がかかります

 

 

 

 

 

そのため古い建物では

耐震性や耐久性に悪影響を

与える可能性が出ます

 

 

また雨漏りの原因を

しっかりと解消するためには

 

 

古い屋根材を全て

取り除く必要があり

 

 

二重になった屋根材が

残ったままだと

 

 

施工がこれに制限されることになり

結果として雨漏りが再発する

リスクが残ります

 

 

また屋根材が二重になっていることで

雨水の浸入経路も複雑になり

 

 

漏水の原因が

わかりにくくなります

 

 

こんなことから必ず

古い屋根材を剥がしています

 

 

これは根本から解決するために

必要な作業となりますが

 

 

ただ剥がさないことにも

メリットがあります

 

 

内部に残ったダメージや

劣化を見る必要がなくきれいになり

 

 

見ないことで余計な修理費が

かかることがなく予定通りに完了します

 

 

そもそも知らなければ

直す必要がないからです

 

 

デメリットは耐久性が低くなる

可能性が高まるということになります

 

 

 

 

 

古い屋根材を剥がせば

下地に潜んでいる見えない問題を

 

 

発見したりすることができますが

その一方で見なかったことにはできず

 

 

例えば木材が腐っていれば

取り替える必要があります

 

 

大抵の場合には想定してあり

織り込んでありますが

 

 

それでも大規模な修理が

必要になるかもしれません

 

 

屋根が二重構造になっていることで

私たちにとっても

工事の手間は大きくなります

 

 

通常の屋根工事では

まず古い屋根材を

 

 

一層剥がすだけですが

二重になっている場合には

 

 

もう一層剥がさなければならず

その分作業が増えます

 

 

また古い屋根材を全て

取り除くためには

 

 

廃材の処理や運搬も

通常より多くなり

 

 

時間と労力が必要です

こうした手間やコストが発生します

 

 

このようなことにならないためにも

最初から屋根を全て取り除き

 

 

確実な修理を行うことで

長期的な安心を提供することが

私たちの目指すところです

 

 

短期的なコスト削減のために

古い屋根材を残したまま施工することは

 

 

結果的には再修理や

さらなる問題を引き起こす

可能性が高くなります

 

 

屋根工事は家の寿命を左右する

といっても過言ではないでしょう

 

 

私たちは長期的な視点で

住まいを守ることが大切と考えます

 

 

屋根は住まいの要ですから

安易な修理はしないことをおすすめいたします