静かであり難しいのが音問題

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「やもりびと」として活動しています

漏れていないのに音がする

その正体と対処法が厄介なことがあります

特に被害はないまま雨音がするということで

「水は落ちてこないけれど「ポトッ」とか

「トントン」という音がするんです」というもの

症状が出ていないことから

“難しい問題”となります

ただ音だけがしていて実害がないように見えるのに

屋根内部では異変が起きていることがあります

雨漏りは「濡れる問題」ですが
音問題は「気づきにくい劣化のサイン」でもあり

この違いを理解しておかないと

後の雨漏りリスクにつながります

音が出るということは

構造のどこかで“動き”が起きており

雨音以外の音であれば
屋根のどこかで 力の変化・温度の変化・部材の動き

が起きている証拠です

代表的な原因をいくつか挙げたいと思います

屋根材に使われる板金材は

温度差でにより伸び縮みが起こり

• 日中 → 膨張

• 夜間 → 収縮

というように「パキッ」「バンッ」
というような音が出ます

これ自体は問題がなく
起こりえる現象となります

ただ近いものとして必要以上に浮いていたり

ベコついているものは

不具合となっている可能性がありますので

点検が必要です

「ポトッ」「トントン」と

一定間隔で音がする場合

屋根内部のどこかで水が溜まり
同じ場所に落下している可能性があります

これには逆勾配や下地沈み

取り合いの段差などにより

水が小さな滞留を起こし
その水滴が内部の木材や金物に当たることで音が生まれます

見た目に被害はなくても

内部では確実に濡れています

また雪が溶けることでの音もあります

一定の水量が普段とは違う部分に当たることで

感じるものです

換気口に当たるものや

窓のサッシの当たるなどは問題がないものの

一度気になりだすと

気になって仕方なくなります

こうした場合にはわずかに手を加えることで

水の流れを変えることが可能なケースもあります

音問題の最も厄介な部分は
“水は落ちてこない＝大丈夫”と勘違いすることです

しかし実際に板金が浮いていたり
下地が沈んでいる場合など

劣化によるものも多く

雨漏りの“一歩手前”サインであることが多いのです

音は 屋根が出しているSOS

と言っても過言ではありません

音は目に見えないため

原因特定には経験が不可欠です

単に屋根を見るのではなく

• 音が鳴る状況（時間帯、天候、温度）

• 音の種類（硬い音・柔らかい音・連続音）

• 音の周期性

• 風の有無

• 雨量との関係

• 屋根内部の水の動き

これらを総合して判断しなければなりません

音問題は“雨漏り以上に現場感が問われるジャンル”となります

音は“見えない劣化のサイン”でもあり

• 漏れていない

• シミもない

• 外観もきれい

それでも音がしているなら、
屋根のどこかに 必ず理由があります

音の段階で診断すれば
多くの場合は軽い処置で済みます

しかし放置すると
雨漏り → 下地腐朽 → 大規模工事
という流れに繋がる可能性があります

音は家が発している最初の声でもあります

この段階で気づければ被害は少なくて済みますので

音の悩みについてもお気軽にご相談ください

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