点検の“ひと手間”が塗装の力を高める

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「やもりびと」として活動しています

屋根や外壁の塗装は

家を守るために欠かせない工事です

しかし点検を省くことで

せっかくの仕事が無駄になることがあります

そのため「屋根本体の状態」や
「雨仕舞いの弱点」と「水の流れ道」を

専門家の視点でチェックしています

特に実際の現場で起きた
塗装前点検によって救われた事例と

点検をしなかった場合に起こり得た未来を

ビフォーアフター形式で紹介します

■ ケース①：板金の浮きを見逃したまま塗装されるところだった家

【Before】

見積もり段階では
「屋根は築15年でサビも少なく塗装だけで十分」という判断

外から見た限り問題なしに見えましたが
点検では「ハゼ」（重ね目）が緩んでおり

このまま塗装すると後々

すが漏りが起こりやすいという未来が待っています

【After】

塗装前に「ハゼ」の締め直し

コーキングの打ち直しをし塗装を施工

結果として施工後6年経過しても

雨漏りなし・塗膜の持ちも良好で

塗装前のチェックが寿命を伸ばした好例です

■ ケース②：下地（合板）の沈み込みがあったまま塗装した家

【Before】

屋根全体をすでに塗装済みの家で
工事したばかりなので当然ながら

表面は綺麗でしたが点検で見えたものは

下地合板が踏むと沈み2cmの“凹み”が出ており

しかも屋根材の裏側が

錆びている音が確認できました

こうなると内側より穴が空いていることが多く

葺き替えの必要があります

残念ながら塗装が無駄になってしまった状況でした

【After】

• 下地腐食による取り替えと

• これに伴い屋根の仕上げ方の変更となりました

•  

結果としては屋根は全て葺き替えしたことで

不安な日々が解消されました

■ ケース③：取合い部の劣化を“塗膜でフタ”するところだった家

【Before】

必ずあるといってもいい「壁と屋根の取り合い部」
ここも問題なく見えましたが

点検でみえてきたのはコーキングの亀裂と

軒天へ水が“にじんだ痕跡です

このまま塗装すると劣化は

完全に見えなくなってしまい

見過ごされることになります

【After】

コーキングはすべて増し打ち

もしくは打ち直しをし

しっかりと雨の時にも水が流れています

■ ケース④：スノーダクトの取り合いを残したまま塗装した家

【Before】

スノーダクト住宅の屋根塗装の相談でしたが

点検すると目立ったのは

コーキングの劣化と不適な施工

ここを見過ごしたまま塗ってしまうと

強風を伴う雨のときに起こりやすい

雨漏りへとつながるところでした

【After】

スノーダクト専用のコーキング材で

打ち直しをして内側にも充填

結果はスノーダクトの弱点も改善され

屋根自体の美観と機能性も長持ちします

これらの事例に共通しているのは

点検をしたことで

塗装そのものの価値が高まったということです

“表面の保護”に＋“構造の保護”を加えることで

家は雨にも雪にも強くなりますので

塗装前には屋根専門家にチェックしてもらうことを

おすすめいたします

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