
屋根の雨漏りが見つけられない
挫折を乗り越えた
今だからこそ
屋根からの雨漏りの専門家
として雨漏りを解決するだけ
ではなく不安を取り除き
「安心して暮らせる」を
提供している
札幌市手稲区の齊藤板金
代表齊藤宏之です
「やもりびと」として活動しています
最近でこそ少なくなってきましたが
屋根のリフォームや新築現場で目にする
「ストッパールーフ」これは屋根材が横方向に連続し
見た目もフラットでスッキリしているため
デザイン性を重視する住宅でも使われていた屋根材です
落雪防止を目的とした屋根材ですが
注意すべき弱点が隠されています
それが 「集中流水」と「コーキング多用」 という2つの課題です
ストッパールーフの特徴としては
屋根材のつなぎ目を高く設定し
45mmや30mmの高さがあることで
雪が落ちずに屋根の上に留めておくというものになります
そして水勾配をつける必要があり
通常は左右どちらかに水を流すようにして貼ります
雪を落としたくないという要望に合致するのですが
この裏側には雨水や雪解け水が一箇所に集まりやすい
構造的リスクが潜んでいます
ストッパールーフは水が流れる方向が限られるため
屋根のある部分に水が集中する傾向があります
特に谷部分や棟からの分岐部では
通常の屋根以上に水量が増し**「集中流水」**が発生します
この集中流水では次のようなトラブルを招きます
一部の板金や防水層に負担が集中し
劣化が早まりやすく
また軒先に行くほど水の量が増すため
排水が追いつかず逆流現象が起きやすい
雪解け水が集中しやすくすが漏りの原因になる
屋根は本来「全体で水を受け流す」仕組みであるべきですが
ストッパールーフでは弱点部に負荷が偏りやすい傾向にあります
もう一つの問題は施工時にコーキング(シーリング材)に
頼る場面が多いことです
ジョイント部や端部など取り合い部分の止水を確保するために
コーキングを打つケースが少なくありません
もちろん噛み合わせ内部にもコーキング材を
充填しているわけですが
コーキングは万能ではなく一般的には
紫外線や寒暖差で劣化・ひび割れしますし
5〜10年程度で打ち替えが必要だったり
経年で痩せて隙間が生まれる
といった弱点を抱えています
つまり「施工直後は止まっているが
数年後に雨漏りリスクが再発する」という
典型的な要因になりやすいのです
またこれには雪の重みにより
屋根材が動いていることも挙げられます
それに加えて凍結と雪どけの繰り返しにより
劣化がさらに加速する傾向にあります
谷まわりからの雨漏り:集中流水で板金の継ぎ目から水が侵入
外壁取り合い部からの漏水:雪解け水の逆流とコーキング劣化が重なって発生
これらは一見すると「施工不良」のようにも見えますが
実際には材料と工法の宿命的な弱点である場合も多くなります
ストッパールーフを採用する場合には
次のポイントを押さえることで弱点をカバーできます
集中流水を分散させる設計
谷部や分岐部では排水ルートを増やしたり
勾配をしっかり取り屋根材動かないように
補強板金を入れるなど工夫が必要です
コーキングに頼らない納まり
可能な限り板金加工で水返しをつくり
シーリングは補助的に使う
定期的な点検とメンテナンス
特に5年〜10年のサイクルでコーキングの状態を確認
劣化が進む前に打ち替える
雪国仕様の施工
融雪水を想定してヒーターを併設するなど
地域条件に合わせた設計も必要です
ストッパールーフは雪を落とさない屋根材ですが
集中流水による局所的な負担と
コーキング多用による耐久性リスクが大きな弱点です
これから雪を落とさない屋根材を検討するのであれば
ストッパールーフい意外の屋根材も
検討しておくことが望ましいでしょう
すでにストッパールーフの不具合でお困りの方や
あるいはこれから屋根リフォームを検討している方は
お気軽にご相談ください
Profile
屋根の雨漏りが見つけられない挫折を乗り越えた今だからこそ、屋根からの雨漏りの専門家として雨漏りを解決するだけではなく不安を取り除き「安心して暮らせる」を提供している
札幌市手稲区の「齊藤板金」代表の齊藤宏之です