サイレントキラーよる屋根の寿命

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「やもりびと」として活動しています

屋根の鉄板がサビてくると多くの方は

塗装が必要と考えます

古い建物であればこうした現象が多く

屋根全体がサビに覆われてしまっている屋根もあります

表面の錆びは一目でわかりやすくて

「そろそろ塗装かな」「張り替え時期かな」と

判断する材料になります

それよりも厄介なのが裏面から進む腐食＝裏面腐食です

これが起こるともう屋根の寿命と考えることになります

ではなぜ裏面腐食は起きるのか？というと

主に雨漏りが原因となっています

家の中には漏れていないまでも

屋根材の裏側へと水が入ることで

屋根材と下地材の間に湿気がこもったままとなり

見えない裏側から錆が進行していきます

特に裏面腐食が起こりやすいケースとしては

換気不足により下地の木材が

長年の結露や湿気で湿っている

コーキングや板金の重なりが甘く

常に微量の水が侵入している

こうなった場合には表面がきれいそうに見えても

屋根の鉄板の裏側ではじわじわとサビが進んでいます

鉄板裏面の腐食が進行すると

表面に出てくるまで気づかないのが特徴です

気がついた時にはもう

釘やビスが効かなくなって屋根材が浮いていたり

鉄板に穴が開いてしまい雨漏りが始まる

これにより下地材まで腐食し

野地板まで取り替えるような

大掛かりな工事が必要になることもあります

こうした状況になると「塗装で延命」という選択肢は通用せず

葺き替え一択になることがほとんどです

つまり裏面腐食は屋根寿命を一気に縮めてしまう

“サイレントキラー”というわけです

裏面腐食が起こったしまった場合

応急処置としての対応かもしくは

葺き替えという選択肢となるわけですが

進行を遅らせることは可能です

それでも寿命を迎えていますので

限られてはいますが1〜2年程度の猶予と

考えていただくのが最善となります

こうしたことになるのは

主にメンテナンス不足も影響しています

塗装だけでなく屋根のつなぎ目も

締め直したりコーキングを打ち替えるなども必要です

屋根の寿命は「表面の見た目」だけで判断できません

裏面腐食が進んでいるかどうかは実際に

歩いてみることでわかります

もちろん全ては剥がしてみなければ

わからないことも多々ありますが

だからこそ定期的な点検であったり

築年数に応じた判断が欠かせません

定期的に塗装していても

引き金となる水の侵入に気づかないままでは

大掛かりな工事になってしまいます

塗装の際にはつなぎ目のチェックも含め

屋根の寿命を少しでも延ばしていくことをおすすめいたします

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