屋根の形は千差万別ですが
ほぼ平らなフラット屋根において
悩むことがあります
それは現状と同じ板金でいくか
それとも防水仕様にするか
雪を落とさなくするための
工夫としての屋根形状の1つであり
札幌でもよく見かけます
雨漏りが起きたときに
そして改修のタイミングにのときに
選択肢がこの二つです
現状通り板金屋根で仕上げるか
防水仕様(シート)に切り替えるか
どちらがいいのかといえば
ここが悩むところでもあるかと思います
結果としてどちらを選んだとしても
間違いではありません
しかし前提条件を理解せずに
選ぶと後悔するかもしれません
一定の傾斜がある勾配屋根と違い
フラット屋根は基本的に
水が流れにくく雪どけ水が
滞留しやすい傾向にあります
これは
材料の問題よりも
水の扱い方の問題
といってもいいでしょう
ここを理解しないまま
材料だけで選ぶことで期待と現実がズレます
板金屋根のメリットは
雪処理に強く物理的にも強度があります
特に北海道では
長年使われてきた実績があります
ただしフラット屋根においては
わずかな勾配不良や
構造のたわみがあると
水はある程度溜まることになります
板金は基本的に“流れる前提”の材料で
あることから
水が溜まる状態が続けば
弱点は必ず出ます

防水仕様のメリットは
面で止水できることにあります
水が溜まっても耐えられることから
フラット屋根との相性は
理論上は良いと言えます
しかし耐久面で言えば
物理的にも金属である屋根材の方が
有利であることは間違いなく
適正時期のメンテナンスは欠かせません
時期さえ見誤らなければ
防水仕様の方が良いことも多々あります
選択の本質は板金か防水か
ということではなく重要なのは
水が溜まる構造を
変えるのか変えないのか
ここにあります
板金で施工するとなれば
勾配を作り直したり
たわみを補正する
これをせずに材料だけ変えても
根本は変わりません

フラット屋根では雪が長期間あり
溶けた水が凍結しやすい
という条件が加わります
雨しかなければ十分成立する
屋根ではあっても
雪に対しても雨に対しても
それぞれには適材があります
構造まで変えるとなれば
これに伴う費用も含みますから
さらに悩むかもしれません
最終的な判断は
あと何年住む予定か
建物の価値をどう考えるか
修繕を分散するのかまとめるのか
全てはここで変わります
現状維持なら板金や防水
構造を含めて見直すなら+勾配調整まで
単純な材料比較では答えは出ません
ほぼ平らなフラット屋根の改修は
材料選びもさることながら
水の設計の問題です
板金にするか防水にするか
その前に水はどこに溜まるのか
水はうまく流れているのか
構造は疲れていないか
ここを見極めることが重要です
フラット屋根の改修は
構造も含めて考える
後悔しないためにも
しっかりと考えることをおすすめいたします
Profile
屋根の雨漏りが見つけられない挫折を乗り越えた今だからこそ、屋根からの雨漏りの専門家として雨漏りを解決するだけではなく不安を取り除き「安心して暮らせる」を提供している
札幌市手稲区の「齊藤板金」代表の齊藤宏之です