屋根の葺き替えは「改善」が基本

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「やもりびと」として活動しています

屋根の葺き替え工事と聞くと
「今の状態が単純に新しくなる」

こう思われるのが一般的ですが

これだけではありません

「弱点を改善する」
葺き替えの基本はこれです

何も以前と同じようにする必要はなく

状況に応じて変えることで最適解となります

それぞれの屋根によって

変わることもありますが

改善はというと例えばこうした内容です

• 勾配や水の流れを見直す

• 通気・換気構造を組み直す

• 納まりを変更し弱点を根本から解消する

ただ改善には必ず影響範囲が生まれます

• 他の部位との取り合いが変わる

• 既存構造との整合性が崩れる

• 想定外の追加工事が発生する

•  

ここを見誤ると
「良くするつもりが別の不具合を生む」可能性を秘めています

現状復旧が求められる代表的なケースは

1. 周辺構造とのバランスが極めてシビアな屋根

長年その形で成立してきた屋根は
**全体として“ギリギリのバランス”**によって

成り立っていることがあります

これを一部だけ改善してしまうと

水の逃げ先が変わり

負担が別の部位に集中することになり

別の雨漏りリスクを生むことがあります

2. 改善＝大規模工事になってしまう場合

改善しようとすると外壁を剥がしたり

サッシを絡める内部工事まで

波及することもあり

見た目から思うほど簡単にはいかない

工事になることもあります

3. 建物の使用年数・今後の計画が明確な場合

将来的に住み替え予定であったり

使用期間が限定されている場合には

現状維持のままでもよいケースもあります

「正解」は一つではありませんが
時間軸を含めた判断が必要になります

以前直したけれどまた漏れてきた

こうした中には

あくまでも短期間に絞った内容として

修理しているケースもあります

ここで誤解されやすい点ですが

応急修理や応急処置では

直っているとは言えません

とりあえず止まっていることになります

傷みが激しくて「下手に触らない方がいい屋根」

という状態かもしれません

こうなると焼け石に水ですから

見極められるかどうか
ここに業者の力量が出ます

屋根工事に必要なのは

「正しさ」より「適切さ」となります

屋根の葺き替えにおいて大切なのは

その建物にとって最も適切な選択かどうか

改善でも現状維持でも
どちらも“正解”になり得ます

屋根工事は新しくなれば安心
そう単純ではないこともあります

屋根を変えるのは簡単ですが
「どう直すか」ここを見極めることが大切です

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