冷え込みによって雨漏りが止まるのは“まやかし”

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「やもりびと」として活動しています

「以前漏れたことがあるが何故か

最近は漏れてこなくなった」

「冷え込むと水は落ちてこない」

一見すると不思議に思える症状ですが

漏れなくなったのは隠れているだけで

雨漏りが勝手に治ることはありません

冷え込みによって

漏れが止まったように見えるのは

一時的なものであり一定条件を満たせば

また症状が現れる不安定な状態です

水は凍結することで動かなくなります

ところが気温が上がると

氷が溶けはじめその場所からなくなるまで

水は流れていきます

これが気温と積雪により生み出され

凍結することで水はあるのに

出てこない状態 になります

これは「治った」のではなく
“動けなくなっただけ” です

水が隙間に入り込み凍ることで

膨張し広がります

これが溶ければ隙間に忍び込んでいる水は

そのまま入り込んでいきます

この状況が屋根の一部で作られると

雨漏りにつながるわけです

これには理由があり

屋根のつなぎ方の問題と

劣化による問題があります

起こりやすい場所は出隅部分や

シンプルにはいかないつなぎ部分

それから屋根材と屋根材をつなぐ

部分の劣化により起こります

以前に修理がした痕跡があれば

すでに一度漏れており

過去にも複数回漏れている可能性があります

ただ雨では漏れないことから

様子見のままや忘れていることもあり

根本はそのまま応急処置同様の

補修で終わっていることから

修理部分が再び劣化したことで漏れ始めます

一定の条件のみでしか漏れないため

室内への傷みは少ないものの

構造体である木材は濡れています

変色やシミ程度であれば全く問題はありませんが

これが数年続いているようであれば

注意が必要です

屋根の下と天井の上となる

小屋裏の空間では表に出ていないだけで
ダメージは進行中なのです

タイミングによっては
以前より大きな雨漏りとして再発することもあり

「以前と同じ場所」とも限りません

真下に落ちてくればわかりやすいのですが

電気の配線を伝い落ちてくることもあり

こうなれば漏電の可能性もあることから

放っておくことはおすすめできません

雪どけ時期にだけ漏れたことがある

雨量が多い日だけ漏れたことがある

風の強い雨のときだけ漏れた

こうした条件で漏れたことがあれば
「構造的な弱点がある」サイン です

本当に安心できる状態とは

原因が特定され、
構造的に対処された場合となります

どこからどういう条件で
水が入るのか

これが分かって初めて
「止まった」は「治った」に変わります

たまに漏れているうちは
家がくれた“猶予期間” ともいえます

この間に正しく手を打てば
被害は最小限で済みますので

早めの対処をおすすめいたします

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