再発しない雨漏り修理は「診断精度」で決まる

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「やもりびと」として活動しています

雨漏り修理のご相談を受けていて

いつも感じることがあります

それは「塞げば止まる」という

単純な工事ではないということ

そして再発するかどうかは

“診断の精度”でほぼ決まってしまうという現実です

雨漏りとして現れているのは

“症状”であり原因そのものではありません

穴が空いているような簡単なものであれば

明らかにわかりやすいのですが

そうではない場合の方が多く
火種は構造のもっと深い部分に潜んでいます

表面上の観察から始めて

「水はどこを通り流れているのか？」
ここを想像する上で

雨漏りは「構造 × 経年 × 気象」の三つ巴であり

原因にはいつも三つの要因が絡み合っています

① 構造の弱点
勾配などの設計上のものや繋ぎなど
気づきにくい“弱点”があります

② 経年劣化
釘の緩みや板金の浮き・乾燥による下地の沈みなど
これらも家族同様に歳をとります

③ 気象条件
雨、風、雪、みぞれ、シャーベット、凍結、冷え込み、結露
水はこのように形を変える上

風により自由に動き回ります

時には過酷な状況が生まれ

不思議にも思える症状が出ることもあります

この三つの関係性を読むことができなければ
なかなか治らないという結果となります

診断精度で差が出る理由として

何度も止まらなかった雨漏りが

治ることが多いのは

技術そのものよりも“観察の深さ”の違いです

原因となる可能性を確認するとき

いくつかの階層順で見ています

例えばですが水の入り口から始まり

水が滞る場所そして風が押し込む方向

雪どけ水による負荷

結露の可能性なども含め

これらの条件が揃ったときに起きることも踏まえ

今までの事例を照らし合わせて確認しています

単純に「割れていたから」

「浮いていたから」では説明がつかないこともあります

診断精度を追求する理由は

雨漏りが起こることで家はもちろんですが

住んでいる方の“心の中”にも不安が広がります

夜中や朝方に雨音がするたびに天井を見る

「雨予報になれば気になる」
「電気をつけても大丈夫なのか心配」というように

家そのものに不安が募る…

私はこの“不安”こそ雨漏りの本当の問題だと思っています

「一回で治す」ことに重きを置いていますが

これと同時に「二度と不安にさせない」こと
をゴールにしています

そのためには
・見た目に惑わされないこと
・塞ぐのみではなく逃がす設計に戻すこと
・原因を一つで片付けないこと
・現場の“声”を屋根から読み取ること
・雪国の屋根を知り尽くすこと

これらが欠かせません

雨漏りを本当に治すのは
職人の技術や防水材もありますが

見えない原因を見抜く目と

再発を許さない姿勢にあります

私たちはここに注力して日々取り組んでいます

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