見た目のボロを隠す素材でもある鉄板

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建物の修理というと

どうしても外から見える部分となる

見た目が気になりますよね

雨漏りの原因がよくわからない時でも

まずは傷んで見える場所を塞ぐこと

そう思うのが自然だと思います

そこでよく使われる手法のひとつが

上から被せて隠すというやり方です
この時に私たちが扱う加工がしやすくて

見た目も整えやすい鉄板が選ばれ
非常に頼もしい材料ともいえます

例えば穴の空いた外壁や

部分的に腐食が進んだ屋根などに

鉄板を上から貼った上で塗装を塗れば

まるで何事もなかったかのようにとまでは

いきませんが綺麗に

見せることができます

しかも鉄板は切って曲げて

現場に合わせてぴったりの形に仕上げられる

おそらく手仕事でここまでの

対応ができる素材は他にないでしょう

ですがここからが大事なのですが
この方法は本質的な修理ではないということです

あくまでも応急処置なのです

表面の穴や割れ目を鉄板で覆えば

確かに一時的に水の侵入は防げます
しかし内部はどこまで傷んでいるのか

どうしてそこに穴が開いたのか
その原因を見ないままに

上から被せてしまうことで

また別のところで問題が出てきます

時間が経てば見た目は綺麗でも

内部では腐食が進んでいき

結果的に状況はさらに悪くなってしまいます

私たちが鉄板を使うのは

もちろん技術的な柔軟性があるからですが
それは原因が特定された上で

効果的に補修する手段として

用いる場合に限ります

とりあえず隠すためだけに鉄板を貼ることは

本来の目的からズレれてしまいます

なぜここが傷んだのか
どこから水が入っているのか？

こうした根本的な問いに向き合うことが

本当に必要な修理となります

たしかに見た目を直すだけなら

鉄板で覆うのが一番手っ取り早いです

見た目である美観も大切ですが

中身の健全さにこだわっていくことには変わりません

そのうえで鉄板を使うなら

とても有効で頼りになるはずです

取り壊す予定とかそういった事情や

予算上の都合もあるかと思いますが

見えない部分も大切にしてほしいと思います

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