雨漏り診断の極意は観察力

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「全ては観察力が決める」

雨漏り修理の依頼を受けると

多くの場合「他の業者さんでは原因がわからなかった」

とか「なかなか直らない」いうお話を伺います

そのため応急処置として

コーキングだけを施して

終わらせてしまうケースも

少なくありません

しかし根本的な原因がわからないままに

行う処置はほとんど効果がありません

運良く雨漏りが止まることもありますが

それは偶然ということが多かったり

雨漏りが起きたときと近い

天候となっていないことがほとんどです

雨漏りの原因を突き止めるためには

建物に関する深い理解が必要であり

工事の経過や仕上げの工程

建物の基本的な構造など

様々な知識が求められます

しかし最も重要なのは「観察力」です

観察力を活かすには

まず建築の基礎知識が前提となります

その上で建物のあらゆる箇所を

入念に調べていきます

修理跡や違和感のある箇所を見つけたら

なぜそうなっているのかを考察します

例えば仕上がりの粗さから

見習いの職人が施工したかもしれないし

あるいは天候に左右された

工事となり適切な施工が

できなかったのではないか

といった推測も可能になります

また過去の事例と照らし合わせることで

雨漏りが起こりやすい傾向が見えてきます

ただし表面上からの不具合が

確認できなくても

見えない部分の仕上げが

良くないこともあります

そのため最低でも20〜30分から

１時間程度は入念に確認します

このときに厄介なのは

すでに過剰な応急処置が施されているケースです

コーキング材を塗りたくられた箇所では

本来あるべき隙間と

不具合による隙間の区別すら

困難になってしまいます

このような状態では確認が

難しくなることから

最初の診断で適切な判断がなされないと

雨漏りの解決は長引くことになり

場合によっては解決できないまま

終わってしまうこともあります

そのため雨漏りに強いとか

雨漏り専門家なのかどうかを

しっかりと見極めることが重要です

雨漏りは建物にとって

深刻なダメージを与えます

早期発見・早期修理はもちろんのこと

それ以上に重要なのは

適切な観察ができるかどうか

全てここにかかっています

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