見えなくなるからこそ大事にしていること

 

 

 

個人的に時計は大好きで

腕時計や掛け時計など

 

 

通常よりは多く持っている

方だと思います

 

 

その中でも日本が誇るセイコーが

好きな時計のひとつです

 

 

 

 

 

今でこそグランドセイコーや

アストロン、プロスペックス、

プレサージュなど

 

さまざまなラインナップが

ありますが前身は服部時計店です

 

 

中でもスイス製に引けをとらない

グランドセイコーが

 

 

時計を作る過程や様子を

見せてくれるアトリエを

 

 

銀座につくると発表しました

昨年私の愛用している

 

 

古いグランドセイコーも

オーバーホールに出して

 

 

磨いてもらいましたが

ピカピカになって

 

 

帰ってきたことで

より愛着が湧きました

 

 

 

 

 

 

 

工場見学などはよくありますが

精密機器である

 

 

時計の組み立てを

ぜひ見て見たいものです

 

 

工業製品でない限り

基本的には人が関わり

 

 

人の手が入っていますが

出来上がってしまえば

 

 

つくっている経過は

全くわかりません

 

 

この見てもらうことで

ファンが増えるのではないかと

セイコーでは期待されています

 

 

時計が好きな人が見れば

きっと間違いなく

ファンになることでしょう

 

 

 

日本経済新聞より

 

 

 

 

時計ほど精密ではありませんが

私たちの仕事も

 

 

出来上がってしまえば

中身がどうなっているのか

全くわかりません

 

 

これがちょっと怖いところで

以前に雨漏りがしている

 

 

屋根があって屋根の下にも

ルーフィングと呼ばれる

 

 

防水シートが使われます

そこに使われていたのは

 

 

屋根を貼らなくても大丈夫なほど

防水性能が高い接着タイプの

ルーフィングでした

 

 

私からすると複雑な形を

している部分では

 

しっかりとルーフィングが

貼られているものと

 

 

思い込んでいましたが

一部剥がしてみると

 

 

全くしっかりと

貼られていませんでした

 

 

 

 

イメージ

 

 

このおかげで鉄板を伝った

水がこのルーフィングが途切れた

 

 

部分へと流れていき

雨漏りとなっていました

 

 

実は見えなくなるルーフィングが

最も大切な部分であり

 

 

見えないからこそ

ていねいに貼る必要があります

 

 

「見えなくなるからいいんだ」とか

「鉄板が貼られるからいいんだ」と

 

 

いう問題ではありません

完成が大切なのは

もちろんのこと

 

 

作業の経過も大切です

そのため私たちは

 

写真や動画に

撮っておいてお客様や

 

作業をした職人さんとも

共有できるようにしています

 

 

 

 

 

 

写真があり証拠として残りますから

いい加減なことはしませんし

（最初からしませんが）

 

ていねいを心掛けます

ごくごく些細なことですが

 

経過を大切にしています