
屋根の雨漏りが見つけられない
挫折を乗り越えた
今だからこそ
屋根からの雨漏りの専門家
として雨漏りを解決するだけ
ではなく不安を取り除き
「安心して暮らせる」を
提供している
札幌市手稲区の齊藤板金
代表齊藤宏之です
「やもりびと」として活動しています
水が流れないことで凍る
II
雨漏りリスクが増す
この原因を作るのはわずかな傾きで
そんなことでと思われる方は多いでしょう
屋根においてはこの誤差が
確実に水の流れを止めることがあります
現場で見てきた雨漏りの中には
屋根材は防水仕様になっているものの
水が流れずに溜まっている
そんな構造的負担のかかる屋根が存在します
屋根勾配は水の流れをつくる力であり
屋根の勾配を簡単にいうと
「どれだけ傾いているか」を表す角度になります
1°の差というと感覚的には
ほぼ水平に見えるほどのわずかな角度です
しかしこの小さな角度の違いは
雨水の流れ・滞留・蒸発・凍結すべてに影響します
たとえば屋根の長さが5mの場合
1°の誤差は高低差で約5cmも変わります
この差が「水が動く/止まる」の分岐点になるのです
水たまりができるまでには
わずかな凹凸や表面張力によって簡単に止まります
特に金属屋根のような滑らかな表面では
水が広がりながら薄い膜のように留まる傾向があります
そこに勾配の誤差が加わることで
水の流れが停滞して勾配が逆方向になると
表面張力により簡単に水が留まります
表面冷却で結露・凍結停滞した水が冷やされ
氷膜となり次の雨を受け止める
再び溶けるときに逆流現象が起こりやすく
氷の下を水が走り立ち上がり部分へ侵入する
この「水が動かない→凍る→押し込む」の繰り返しが
すが漏り・腐食・防水層破断を引き起こすメカニズムです
現場でよくある“勾配誤差”の原因は
施工上に起こるズレが潜んでいます
下地木材の反りや歪み(長年の乾燥収縮)
リフォーム時の重ね葺き厚みの不均一など
これらが重なることで最初は正常でも
数年で逆勾配(ぎゃくこうばい)になってしまこともあります
特にスノーダクト屋根(無落雪屋根)のように
緩勾配構造(1/50〜1/100程度)では
わずかな誤差が排水を妨げてしまう
大きな影響を与えます
わずか1°の誤差で以下のような現象が起きます
現象 | 原因 | 結果 |
---|---|---|
水が溜まる | 局所的逆勾配 | 錆び・防水層劣化 |
氷ができる | 停滞水の凍結 | すが漏り・目地破断 |
排水口の詰まり | ゴミが沈殿 | 水が常に滞留 |
特にスノーダクトや陸屋根では
わずかな平面の歪みは=構造的な水たまりになります
対策は「水の流れを読む」こと
勾配誤差のトラブルを防ぐには
見た目の水平ではなく水の動きを
基準に考えることが大切です
施工時に勾配が取れていないと感じる場合には
水糸やレーザー水平器で「実勾配」を確認し
勾配の調整を行ったり
作り変えたりすることもあります
屋根のトラブルは材料自体よりも
水がどう流れていくのかでで決まります
一見地味な勾配ですが
こうしたこともしっかりと確認しています
水を溜める防水屋根を除き
水は溜まらない方がいいのは間違いありません
こうしたことが雨漏りを防ぐ対策となります
Profile
屋根の雨漏りが見つけられない挫折を乗り越えた今だからこそ、屋根からの雨漏りの専門家として雨漏りを解決するだけではなく不安を取り除き「安心して暮らせる」を提供している
札幌市手稲区の「齊藤板金」代表の齊藤宏之です