
屋根の雨漏りが見つけられない
挫折を乗り越えた
今だからこそ
屋根からの雨漏りの専門家
として雨漏りを解決するだけ
ではなく不安を取り除き
「安心して暮らせる」を
提供している
札幌市手稲区の齊藤板金
代表齊藤宏之です
「やもりびと」として活動しています
「雨が強くなると天井の染みが急に広がる」
「小雨では大丈夫なのに
大雨の日だけポタポタ音がする」
そんな相談が秋になると増えてきます
実はこれは雨量が多いほど
内部に吸い込む屋根によく見られる症状です
一見すると雨の量の問題に思えますが
原因は屋根の構造にあります
「吸い込み屋根」とは何かというと
屋根は基本的に水を「受け流す構造」であるべきです
しかし施工方法や設計条件によっては
**“毛細管現象”や“逆流現象”**が起きる構造に
なってしまうことがあります
このような屋根では雨が強くなるにつれて
水の勢いが増す
表面張力が働く
負圧(吸い込み力)が生まれる
という物理的な現象が重なり
雨水が板金の重なり内部に吸い込まれるのです
特に以下のような条件が揃うときに
雨が「入る方向」に力が働くことになります
勾配(傾き)が緩い屋根(3寸以下)
横葺き・段葺きが使われておりジョイントが多い
重ね部分が毛細管距離(約2mm〜4mm)で設計されている
水返しがない or 施工角度が甘い
このように「表面の見た目がきれい」でも
構造的に吸い込みやすい屋根が存在するのです
毛細管現象と負圧の関係ですが
雨漏りを起こす代表的な現象に毛細管現象があります
これはわずかな隙間に
水が自ら入り込む力のことで
ストローを水に差すと自然に上がるように
板金の重なり間にも「水が上がる力」が働きます
さらに強い雨と風が加わるような環境下では
屋根表面に負圧(真空に近い吸い込み力)が発生します
これが水を押し込む形となり
通常では届かない内部まで水が侵入します
その結果「大雨の日ほど漏れる」
「横殴りの雨で漏れる」といった現象が起こるというわけです
対策は「止める」ではなく
「逃がす」ことにあります
吸い込み現象を止めるにはコーキングでは不十分であり
塞ぐと内部に残った水が逃げ場を失うため
雨で逆流・膨張しより大きな漏水に発展するからです
本質的な対策は以下の3つです
1️⃣ 重ね代の見直し(水返し・立ち上がりを再設計)
2️⃣ 通気層の確保(内部の湿気を乾かす構造)
3️⃣ 勾配補正(板金下地や断熱層の再整形)
このように「水が入っても抜ける屋根」にし
場合によっては必要箇所のみの
構造補修だけでもできることがありますから
コストを抑えつつ長寿命化も可能です
雨量が多いほど漏れる屋根は
「壊れている」屋根ではなくて
構造的に水理設計が未完成な屋根といえます
雨を敵にせず流れを味方にする
ここがポイントになります
これには使われている材料や
屋根の形状なども関係してきますが
もし「大雨のときだけ漏れる」とか
「強風時だけ天井にシミが出る」場合にも
点検してみることをおすすめいたします
Profile
屋根の雨漏りが見つけられない挫折を乗り越えた今だからこそ、屋根からの雨漏りの専門家として雨漏りを解決するだけではなく不安を取り除き「安心して暮らせる」を提供している
札幌市手稲区の「齊藤板金」代表の齊藤宏之です